K邸(夕日を楽しむ家)の軒の出は1.8m余り、その深く張り出した軒とその下に広がるウッドバルコニーが、深い陰影をつくる。
この日本の気候には、深い軒・庇が良い。日本の気候に多い雨から建物を守り、夏場の強い日差しを遮る。
お寺や神社と違い、今の一般住宅では中々ここまで軒を長く出すことは少ない。軒や庇を長く出すことは、構造面からもコスト高になってしまうので、結局は普通の軒の長さ(750前後)に落ち着いてしまう。
1.8m余りの深い軒と1.5m余り張り出したバルコニー、先端を柱で結び、軒の先端を支えるのと同時に、軒のあおり止めとして
足場が取れたK邸(工事中) いる。そしてその一部を更に腕木が支えている。
実際には腕木はなくても構造的に問題はない。ただ、長い間には長く張り出しているもの(木)は自重で下がってくる事があるので、それを抑えるために腕木を設けてある。