集合住宅の建物への出入口や、共用廊下、共用階段等、皆で使う部分を共用空間といいます。これまでの集合住宅の多くは、RC造のものや鉄骨造のもの、構造の如何に限らず、階段や廊下は外部に設けるものがほとんどです。特にローコストの軽量鉄骨や木造の集合住宅(木造アパート)では、共用階段や共用廊下等の共用部分を外部に設ける片廊下型のものが多く見られます。
「木舎花の木」(木造・集合住宅)では、木造住宅に住むことを大切に、木造住宅に住む喜びを感じられる集合住宅をと考えました。「木舎花の木」では、いわゆる木造アパートの低いイメージを払拭する施設空間と設備を備えています。
「木舎花の木」では、共用空間を全て屋内空間として、高いセキュリティーと雨や風の影響を受けない快適な共用空間としています。建物のメインエントランスにはセキュリティーを重視し、高級マンションと同様にテレビモニター付きインターホン・オートロックシステムを採用、各戸からの開錠としているため、誰もが自由に中に入ることは出来ません。更に各戸の玄関は全て屋内ホールに面していますので、冬に玄関ドアを開けた時にも北風が吹き込んでくる様なこともありません。