我が家のボーダーコリーの“ルン”である。
私がルンの話をする時、よく娘に「お父さん、それ親バカだよ。」と言われてしまう。私がルンのしつけについて話をする時、私は目からうろこの「犬のしつけ方」について話しているつもりなのだが、娘からするとルンの自慢話をしているように聞こえるようなのである。
私は、以前にも子供のころから大学時代まで犬を飼っていたことがある。その時は朝と晩に必ず散歩に連れていくのが日課となっていた。食事も朝と晩。オシッコやウンチは散歩に行ってするようにしつけてあったので、ほとんど家ではしなかった。その散歩に関しては、大学時代になって私が帰らない日以外は、私が散歩に連れていくのが子供のころから10年以上続いた毎日だったのである。朝は私が起きてくるのを待っていて、私が起きると散歩に連れて行ってほしいとねだってくる。子供のころは、日曜日はいつもよりゆっくり寝ているのが、その頃の我が家の決まりのようになっていたので、犬も日曜日は遅くまで静かに待っていた。と言っても、やはり雨が降ろうと雪が降ろうと、朝晩の犬の散歩は欠かせなかった。当然食事も朝晩に食べる。つまり、毎日の日課なので、犬なのだから吠えて訴えるのが自然だと思っていた。
つづく