今年は、アトリエの前の小さい方の木のヤマボウシにたくさんの実がなった。一応ヤマボウシの実は、食べれば食べられるのだが、まったく美味しくない。
ところで、今年のこのヤマボウシの実の付き方はちょっと異常な気がする。花がたくさん咲いた時はそこまで気にならなかったが、この実の付き方を見ると、この枝というか、この幹の部分は来年枯れてしまうかも知れない。
花を咲かせる植物は、枯れそうになるとたくさんの花を咲かせる。それは、自分が枯れてしまうかも知れないので、子孫を残そうとしてたくさんの花を咲かせ実をつけるということのようだ。
以前、庭植えの日本シャクナゲが、どうも威勢が良くなかった。植えてある場所が良くないのではということで、別の場所に植え替えた。植え替えた年の翌年には少し元気になったようにも見えたので、少し安心したのだが、やはり本当に元気になったというところまではまだ何年かかるのかと思っていたところ。三年目あたりだったと思うが、かつてないほどのたくさんの花が咲き誇った。見事なシャクナゲの花にやっと元気になったのかと喜んでいると、思いも寄らす翌年枯れてしまったのである。
今年のこのヤマボウシの実の付け方は、ちょっと不安である。葉は落ちてしまい実だけが付いているが、他の実の付いていない枝には、まだ葉が付いている。この幹だけが、たくさんの実をつけてはいるが、どこか弱っているように見えるので、心配である。取り越し苦労であってほしい。