― トルコブルー ― < トルコブルー 作品 1 >
二辺のほぼ直角に切り落とした直線が反り上がる緊張感と、自然のままの様に弧を描く縁のコントラスト。自然の土の塊から切り取った様な板に、二色の釉薬を流し、偶然にできた模様と相まって何とも味わいがある作品となっている。渋いトルコブルーとわずかに覗く白が、更にひびの入った縁から裏へと回り込む様に、何とも言えない魅力を感じる。
― トルコブルー ― < トルコブルー 作品 2 >
これらの作品は、虎澤先生にトルコブルーの小皿をお願いした時の作品の中のものである。
前のトルコブルー角皿よりも更に幾年か前の作品だ。
既成概念にこだわらないデザイン。
丸や四角に整えない形、二辺をほぼ直角に切り落とした他はあえて自然のままのたたら板、緩やかな局面を持たせ、白とトルコブルーを流してある。そして一枚一枚切り進むにつれ、たたら板の形が変化していくままに任せた形だ。
どちらの作品も、自然の土の塊から切り取った様な板に、二色の釉薬を流し、偶然にできた模様と相まって何とも味わいがある作品となっている。
作品 1 から作品 2 までの間の作品の一部は、私の友人たちの所にも行っている。
私は、トルコブルー 作品 1 の皿が特に気に入っている。
作った虎澤先生自身がトルコブルー小皿としないでトルコブルー作品としたのは、形の自由さからあえて小皿としないで作品とするほど、小皿としての形にとらわれないで制作した作品だったということだろう。