もうどのくらい前になるのだろうか、センセーショナルというか、圧倒的なテレビCMで、売り出したモード学園。それも東京モード学園として、業界系の専門学校としてユニークなコマーシャルで売り出した専門学校が、時を重ねるといつの間にか業界の際大手企業になっていた。
その東京モード学園のビルがこのコクーンタワーだ。
コクーンとの名のごとく、御覧のように繭を想わせるデザインで、超高層のカーテンウォールの外壁は曲面を描いている。この形を可能にしているのが現在の構造解析技術で、繭に見える外装の網の目は視覚的なデザインである。
コンピューターによる構造解析技術の進歩で、三次曲面の解析も自由にできるようになったことで、建築デザインの自由度が増し、まさに未来的な有機的建築デザインが可能になった。
今後ますますこうした曲面を多用した有機的デザインの建築が増えてくるだろう。