年が明け、昨年末から始まっていた東上線の荒川に架かる鉄橋の橋脚補強工事がまた始まった。この工事が終わると、どのくらい耐用年数が伸びるのだろうか。
数年前から、時々この鉄橋の架け替え工事のことが話題に上がることがある。
噂の域の話ではあるが、東武鉄道としては新たに鉄橋を架け替えることはしないという意向とのこと。鉄橋自体の寿命がきて取り壊しの様な事が現実となるのが、いつになるかはまだ分からないものの、寄居町としては深刻な問題であるので、時々話題となる。
大きな川に架かっている鉄橋が現在日本中でどのくらいあるだろうか。どこの鉄橋も必ず寿命が来るわけだが、その時それぞれの鉄橋が架け替えられないのならば、大変なことになるだろう。ただ、鉄道会社にしてみれば、採算に合わなければ架け替えはできないというのも本音の話だろう。
これまでは、鉄道が地域の発展に大きな役割を果たしてきた。それを考えると、地域が今以上に便利にと地域活性化にと、鉄道会社に色々と希望するのは解る気もする。
ただ、それだけで地域の活性化をと考えるのはどんなものだろうか。確かにこれまでは、駅ができ、便利な所に人々が集まり住み着くことで駅周辺を中心に地域が発展してきた所も多い。
しかし、その地域の魅力を考える時、駅の存在は一つの要因ではあるが、現在そのことが第一ではない。むしろ地域の魅力は、その地域の発展の仕方にあると思う。そして、その発展の過程をなるがままに任しておいたのでは、良い環境には成りにくいし、近年ではまずならない。昔の街の出来方は、それぞれの地域で大変合理的な地域の特徴を生かした成りたちの上に出来上がってきた。そうした街並みは今でも魅力的である。
それが今では、住宅もデベロッパーや不動産業者等の供給側の都合が大きく関わってくる。
<つづく>