エコセンシンポジウム(2009年1月19日)に参加して、全国で実際にエコツアーを主催し、エコツーリズムを実践している人たちがたくさんいることにも驚くとともに、その人たちの活動が単なる環境体験旅行の範疇に止まらず、環境問題対策から人の生き方にまで及び、熱く語り合う人たちの集まりであったことも喜ばしく思った。
事例報告の中で、大西かおり氏(大杉谷自然学校 校長)の「限界集落で活動する自然学校」の話の中での、限界集落の現状とこれからについての内容には、このままでは消滅するばかりということが現実のものとしての迫力を感じるとともに、大きな問題を抱えている状況も実感させてもらった。現在、実際には楽しい活動をしている大西さんの話だからこそ、真剣な問題提起として感じることができた。
写真は大杉谷自然学校サイト「大杉谷孫さんクラブ」ページよりお借りしました。
( 限界集落(げんかいしゅうらく)とは、過疎化などで人口の50%が65歳以上の高齢者になり、冠婚葬祭など社会的共同生活の維持が困難になった集落のことを指す。)
大西さんは、大杉谷で活動を始めて3年目にそこが限界集落となっていることに気付いたという。地域のお年寄りも交えての楽しい活動をしている日常では、そのことには気づかなかったのかも知れませんね。大杉谷地域の高齢化は益々進んでいくばかりとのことで、それを止める特効薬はまだ見つからないようだ。日本全国にこうした消滅しようとしている集落はまだまだたくさんあるわけだが、どうして行くべきなのだろう。
写真は大杉谷自然学校サイト「大人のエコツアー」ページよりお借りしました。
会場では理解しきれなかったが、帰宅後に資料やサイトを拝見して、日本全国色々なところで色々なエコツアーが行われているのを知って、私自身も参加してみたいと思ったものがたくさんある。