有田焼で有名な有田町でも有田雛のやきものまつりが開催されていた。
ご存じのように有田は、世界的にも有名な焼き物の町であり、世界でも名だたる窯元も多く、その町並みも伝統的な立派な建造物群が、今も現役で残っている。
店の中には有田焼やお雛様のやきものが飾られている。どの店も、立派な店構えに美しい焼き物が並び、伝統的建造物群保存地区の中でも外観だけでなく建物の中も美しく、とても風格のある数少ない町並みだろう。伝統的な外部景観だけでなく、それぞれの建物が今も本来の形で使われ続けているということは、本当に素晴らしいことだと思う。
今泉今右衛門窯の建物と雛飾り
それだけに、平日とはいえこれだけの町に訪れる人が少ないというのはもったいないと思う。駐車場の問題と同時に、何と言っても歩行者を優先した道づくり、まちづくりをもっとして欲しい。
フラット化に、歩道部分には石が張られ、美しい道にはなっているが、これではまだ車を中心に考えた道路づくりである。これだけ車道部分がハッキリ確保されていて、これだけの直線であれば、自然に車のスピードは出てしまうのである。それがまずい、もっと車はスピードが出せないような道づくりが必要なのである。
同時に、人が楽しく歩くためには休憩できるところも必要である。まったく無いというわけではないが、この街並みの中に気楽に食事やお茶を飲める空間をもう少しつくると、さらに楽しく歩くことのできる町になる。
これだけの美しい町並みに、もっと多くのお客さんが訪れるようなまちづくりをしてほしいと思う。
庄村先生と話している間にも、表をかなりのスピードで走り過ぎて行く車が見受けられた。