武雄市 武雄温泉 人形まつり<1>の記事から先に読む。
左の写真はどれくらい前のものだろうか、武雄温泉通りの商店街の風景である。この写真からは当時町に活気があったように見えるが、それからどう変化してきたのだろうか。
現在の武雄温泉は、それぞれの温泉宿と商店街がいつの間にか遊離してしまったのではないだろうか。それぞれの温泉宿が大きく充実していくにつれお客さんたちは街に出なくなってしまい、それにつれ商店街もさびれてしまったのではないだろうか。当初は宿の中でお客さんたちが過ごすことは宿に
この写真は武雄温泉通り振興会のサイトよりお借りしました。 とっても良いことだったのかも知れな
いが、それは商店街の衰退につながり 結果としては武雄温泉の集客数の減少ということになってきたのではないだろうか。一つ一つの温泉宿がそれなりに立派でも、やはりその周囲の環境も魅力的でなければ、次第に人は訪れなくなってしまう。武雄温泉全体で楽しい時間を過ごせるまちづくりが必要なのである。
武雄温泉では年間を通して色々なイベントが開催されている。4月からは『まちなか陶芸祭』が開催されるという。
私も思ったのだが、焼物のまち武雄のたくさんの窯元の作品をこの武雄温泉街で見たり買ったりができないものかと考えたのだが、「このイベントは分散している窯元の作品を宿泊施設等で展示・販売し武雄の焼物を楽しんでもらおうというものです。」と正に私が考えっていたイベントの様にも思える。
こうしたイベントも良いと思うが、私は年間を通して武雄の焼物を温泉宿とは別の武雄温泉街で見たり買ったりで きるようなお店や施設があったらと思
う。
この『まちなか陶芸祭』では、会場の多くが宿泊施設の様で、街中には会場が少ない。実際、自分が泊っていない別の宿に展示された作品を見て回る人がどれくらいいるのだろうか。これだけの数の会場に分かれていると全てを見て回るのにはかなりのエネルギーと時間が必要なのではないかとも気にかかる。
武雄温泉には何しろ温泉に来たお客が街に出て、武雄温泉街全体を楽しめるような「まちづくり」が必要だと思う。旅館も自分のところの客を自分の施設の中に囲い込んではいけない。それぞれの旅館がそれぞれ魅力的な旅館でなくてはならないが、そうした旅館同士の協力と温泉街の魅力との総合力で武雄温泉の魅力をつくっていく必要がある。
その為の方法の一つは、ここ武雄温泉は観光地、俗っぽい言い方になるが「名物」を楽しむことのできる「まちづくり」である。
何と言っても特産の焼物を気軽に買うことのできる施設が必要だし、有田焼に負けないイメージ作りも重要だ。
がばいばあちゃんの温かいおもてなしの武雄のまちづくり、武雄育ちの「レモングラス」を楽しめるお店や武雄ブランド豚(若楠ポーク)の豚丼や豚シャブ、豚肉を肴に飲んだり、気軽に食べ比べられるようなお店も武雄温泉街に軒を連ねてあると良い。
そして、そうしたお店や街並みには雰囲気が大切なのは言うまでもない。