先日、栃木市へ行ってきた。今日のこどもの日を前に、町にはこいのぼりがいたる所に。
正直なところ「蔵の街」の町並みを楽しみに行った私としてはがっかり、興ざめしてしまった。
最近では川や山などのいたる所で5月の風物詩のようにこいのぼりを飾るところが増えているが、なぜかそうした自然の中にたなびくこいのぼりとは印象が異なった。栃木市に飾られたこいのぼりも良くない。この演出のために購入したものか形のそろったこいのぼりは、日本の文化である5月の節句にそれぞれの家で飾るこいのぼりの景色とはどこかかけ離れて見えるのは私だけだろうか。
本来の家に飾られるこいのぼりはまだほとんど見受けられなかった。「蔵の町の五月の風景」として蔵のある屋敷の中に高くたなびくこいのぼりはほしかったが、それには少し時期が早すぎたのだろうか。
店の人や観光客の方とも話したが、やはり好意的な人は少なかった。それなりの予算をかけていることと思うが、もう少し違ったやり方を考えてほしい。
少なくなってきた日本の四季折々の伝統行事。新緑の中の家の庭先にたなびくこいのぼりは日本の風物詩としていつまでも残していきたいと思う。