深い庇は雨の多い日本の気候より木製サッシや建物を守ると共に、夏の強い日差しを遮ります。夏、２階には朝夕の日除けの為の建具を手摺と庇の間に建込めるようにしてある。１・２階の西側にも大きな開口を設け、西に拡がる景色や夕日を楽しむことができる。

　南と西側のバルコニーの外周には、手摺りに沿って手摺りと軒先の間に朝夕の日よけ用のよろい戸を建て込むことができる。そのために手摺りの上部には敷居、軒先には鴨居を設けている。
夏の日中の日差しは、軒の出が深いので屋内には届かない。
バルコニーの低い位置に干された洗濯物は、手摺りにさえぎられているので近くで見てもほとんど気にならない。洗濯物は軒下に干されているので、低い位置の方が日中の日差しが当たりやすい。

　１年遅れで、念願の１階デッキの一部が出来上がった。オーナーもご満悦のようだ。これからも一つ一つ造り込んでいく毎に、さらに良い家になって行くのが楽しみである。

リビングからはもちろん、キッチンからも西に拡がる景色を楽しむことができる。コンパクトな家でも、吹抜けの有るリビングに、ダイニング、和室（コーナーの柱はなくしている）、キッチン、玄関、階段室と、連続空間とすることで、大変ゆったりとした室内空間となっている。更に、吹抜け空間の南側と西側に設けた上下二段の大きな開口が、リビングをいっそう明るく開放的にしている。また、和室の床下は段差を利用してほとんどが収納となっている。
外断熱に木製トリプルガラスサッシ( Lo-Eガラス、アルゴンガス入り )の高断熱住宅仕様に床暖房となっているので、吹抜けの有る連続大空間でも冬寒くない。

　若いご夫婦のためのコンパクトな家。
　それぞれコンパクトなリビングとダイニングをつなげ、
　高い天井でより伸びやかな空間に。

　 洋風住宅 - 夢を形に　二階リビング　― 袋小路の家 ―

　袋小路の敷地に、明るいリビング・ダイニングの家を。
１階には切り返しのできる駐車スペース。玄関の前にはウッドデッキの中庭。そのデッキスペースは、二つの部屋と玄関スペースに囲まれたアウトドアルーム。２階にはリビング、ダイニング、キッチンといったパブリックスペースを設け、２階という利点を生かして、天井は屋根なりとした勾配（船底）天井にして、のびのびとした空間になっている。
　サッシは木製トリプルガラスサッシ( Lo-Eガラス、アルゴンガス入り )。木製サッシは、縦に回転するサッシで、それもほぼ１８０度回転するので、２階でも内側から外側のガラスも簡単に拭くことが可能。

洋風住宅 - 夢を形に　介護住宅　― 楽しく介護するための家 ―

　介護する家族が、少しでもストレスにならない様に車椅子利用や、介護しやすい様に工夫を凝らした明るい家。車椅子のために、緩やかに玄関へと続くアプローチ。車椅子は、そのまま寝室（ご両親）前のウッドデッキより、家の中へ入ることができる。南側の大きなウッドデッキでは、皆でお茶を楽しむ。

　キッチンがこの家の中心に位置している。キッチンを中央に、リビング、ダイニング、客室（和室）、寝室（ご両親）、車椅子用洗面・トイレ、ユーティリティー、階段室等が囲んでいる。
介護を必要としているご両親、来客の多いこの家で全ての切り盛りをする奥様が、家事をしながら全体を見渡せ、お客様にも応対できるように考慮したプランだ。キッチンの奥には、ご両親の寝室を確認できるようにのぞき窓も設けてある。

　ご両親の寝室には、前のウッドデッキより直接中へ入ることができる。寝室の横には車椅子に対応した洗面コーナーとトイレを隣接している。更に、その洗面コーナーからは、直接浴室へも行けるようになっている。パブリックスペースを通らないので、入浴の時も気を遣わずにすむ。