庭・外構　ランドスケープ　夢を形に

庭・外構　‐ 夢を形に

― 北斜面を生かす ―
この住宅は、一般的には住宅を建てる敷地としては好ましくない北斜面の敷地の特徴を生かし、北側の玄関側からは二階建て、南側からは一階建てとなっています。一階には南向きの部屋と駐車場に囲まれた中庭があり、二階のリビングの南側にはウッドデッキに緑の庭が広がっているといった、北側斜面という地形だからこそこうしたプランを可能としました。建物以外には擁壁等の構造物は造らない計画とし、法面をそのまま生かし、敷地への入口から玄関前のロータリーまでも、傾斜地をそのまま利用しています。

― オープン外構 ―
敷地の境界には塀やフェンス等は設けないオープン外構にすると、沿道空間に広がりを与え、道路沿いに植えられた植栽を道行く人も楽しむことができ、潤いの在る街並み景観となります。ブロック塀等は、人に閉鎖的な威圧感を与え、景観的にも好ましくありません。境界沿いを生垣や植栽にすることで、景観的にも優しく好ましいものとなります。

― 和風庭園 ―　夢を形に

この庭は、施主の好きなツツジとサツキを中心に、既存の庭木と新たに加えたもみじや草花等で、年間を通して花を楽しめるように構成した和風庭園です。ほとんどの部分を家の人自身で手入れをするということを想定して、従来の日本庭園の程に形式ばらず、剪定等の手入れを多少怠っても、そこそこ景観を損なわない庭にと考えています。

アプローチは、大きな諏訪鉄平石の飛び石がゆるやかにうねりながら玄関へと続いています。飛び石の周囲にはチャボリュウを植込み、石とチャボを対比させることでそれぞれを印象付けています。左側が広く主庭へ続く部分で、ツツジやサツキも刈り込んでありますが、右側はツツジやサツキも刈り込まず自然樹形に近い形のままにしてあり、手の入れ方の違いによる庭を楽しんでいます。

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